3次元管理システム

■大規模構造物の3次元管理
  橋梁やダム等の大規模構造物は複雑な構造に加えて、関連設備が立体的に交錯しており、その全貌を把握するには多くの図面を理解しなければなりません。また、計画段階から管理に至るまでの工程が長期にわたるため、多くの担当者が関わりますが、途中段階から全貌を理解するには大変な労力を要します。そのような作業の省力化を図るためには、大規模構造物やその周辺を3次元化し、わかりやすい資料としてとりまとめておくことが必要です。計画段階で3次元VRを制作することにより、地元説明や設計のシミュレーションに使えますし、地質データとリンクさせることにより周囲の地質が容易に把握できます。また、3次元VRと管理情報をリンクさせることによって、必要な情報がVRから直接取り出せ、3次元管理のコンテンツとしても利用できます。まさに、計画から管理まで有効に利用できるツールとなります。

■情報管理のインデックスとしてのVR
  3次元化の最大のメリットは複雑な構造等を短時間に把握することができることです。一方、大規模構造物を管理するための情報は付属施設、設備配管、周囲の地質、劣化調査結果等多岐にわたります。3次元VRのメリットを活かして、これらの情報のインデックスとして利用すれば、必要な情報が瞬時に取り出せます。まさに、誰にでもわかりやすい3次元管理システムが可能となります。

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