ワークショップでの活用事例 その1
新設公園基本計画のワークショップ(大牟田市原の前公園)
●周辺状況の説明に第1回からVRを活用
基本計画のワークショップは白紙の状態からはじまる。市民は公園に対するイメージもなく参加するが、おおむね4回程度のワークショップで基本計画案がほぼ固まる。本事例の「原の前公園」は土地区画整理に伴う新設の公園である。予定地周辺は、まだ造成もされておらず現地の状況は図面によって把握するしかない。しかし、一般市民にとって、図面では公園予定地やその周辺の雰囲気はつかみきれない。そのため、ワークショップの最初の段階からVRを用いた例である。
大牟田市原の前公園
●会を重ねる毎に変化するVRを楽しむ
第1回では公園から見える範囲で区画整理地内の道路や建物、周辺の山などをVRで再現した。区画整理地内で公園がどの位置にくるか、その周辺はどのような施設ができるか等、将来計画をVRで見せて周辺状況の説明を行った。 その後、第2回ワークショップでは具体的な平面計画案を描いていただいた。第3回では第2回の成果を基に複数案のVRと様々なパーツを用意して、参加者とともにシミュレーションをおこない、一つの案に絞った。第4回では最終案を提示し、フェンスの高さを変えたり、桜の本数を増やしたり、クスノキの位置を変えたりと、ワークショップの中でVRの細かな調整を行い、最終案が完成した。参加者は回を重ねる毎に変化するVRを楽しみに来られ、まるで公園が出来たように喜んでいただき、好評の内に4回のワークショップが終了した。
VRを用いたワークショップのワークフロー事例
- 新設公園でVRを使うメリット
- ■図面でしか表現できない現況の空間をわかりやすく説明できる。
- ■現況から計画ができる過程をVRで楽しんでもらうことによって、より充実した達成感を与えられる。
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