ビオトープの表現

■ビオトープは高度なテクニックが必要です。

  ビオトープとは簡単に言うと「小動物の生息空間」です。一般的なビオトープのイメージは水があり、多くの植物が生え、水辺の一部には近づけるが、その周りはブッシュ状になっているような空間です。また、石や砂利、丸太などで多孔質な空間がたくさん作られているのも特徴です。このようなところでは樹木も街路樹のように真っ直ぐに立ってはいません。まさに草花や樹木を一本一本丁寧に植えていくような、手作り感覚でないと作れません。また、植物の生態や自然の摂理をある程度理解した上で、高度なモデリングテクニックを駆使することが必要です。当然、ローポリゴンであることも求められます。ビオトープは最高に難しいVRの一つです。

■自然の表現は軟らかさの表現が必要

自然の植物は基本的には柔らかい。わずかな風になびくような繊細な草花や樹木が多いです。ビオトープをよりリアルに表現するには、この柔らかさを表現しなければなりません。それができれば、実際に葉が動かなくても風に揺れ、今にも鳥が飛び出しそうな雰囲気のVRになるはずです。それを目指して研究しています。ただ、いくら追求しても本物にはかないませんし、ビオトープは見た目の景観よりも、多くの生き物が暮らしている事実の方が大事なこともわかっています。しかし、ビオトープがうまく表現できれば、他のVRでも、リアルで暖かみのあるものができるのではないかと思っています。

●VRの良さは実際に動かしてみないとわかりません。是非体験してみてください。
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