光の表現・照明

■夜の風景を表現する。

照明計画の本質は光をどのように見せるかではなく、光に照らされた物をどのように見せるかです。最近ではイルミネーションなど、直接光を見せる演出も増えてきていますが、やはり大事なのは光に照らされることによって物や空間がどのように変化するかなのです。そこで重要になるのが夜の空間体験VRです。まさに頭の中で描くことしかできない光に照らされた物や空間をリアルに再現します。しかし、すべての光をローポリゴンでリアルに再現することは不可能です。重要な部分は正確にシミュレーションした光を表現し、背景になる部分はテクスチャーでそれらしい雰囲気を出しています。 yakei.jpg


■照明のシミュレーションのテクニック


我が社では、ローポリゴンでリアルな照明を表現するために、主に3つの表現手法を使っています。これらを駆使してリアルな夜の風景をつくっています。
 ●外灯などの光源をそのままVRに取り込みます。これには少し制約があり、8基までし
  か取り込めません。また、明るさもだいたいの感じしか表現できず、正確なシミュレー
  ションにはなりません。VRの動きに対する負荷もかなりあります。ただ、モデリング
  作業としては比較的簡単です。この方式だけでリアルな夜景VRができるのもそう遠く
  はないと考えています。
 ●3Dソフトで正確に照明のシミュレーションを行い、光に映し出された壁面や路面をテ
  クスチャーとしてマッピングします。かなり正確なシミュレーションが可能です。光の
  微妙な陰影の表現も可能です。しかし、モデリングの作業としては最も手がかかります。
  まさに手作りのVRです。
 ●ネオンサインやイルミネーション、遠方の外灯や建物室内の明かり等の直接光は光のテ
  クスチャーをそのまま使います。これは主に路面や壁面とは関係ない、背景や遠方の明
  かりなどに用います。夜間の雰囲気を演出する明かりです。

●VRの良さは実際に動かしてみないとわかりません。是非体験してみてください。
体験したい方は「VRを体験する」をクリックしてください。

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