これからのVRの方向性 その2
■VRの本質は見えないものをわかりやすく見せること
現在、最もVRが使われているのは、公共事業での市民説明、内部説明等の時です。図面の把握が困難な一般市民への説明や、短時間に内部のコンセンサスを得る場合等に良く用いられています。しかし、今後は民間のマンションやビルの販促ツール、様々な工業製品の販促ツール、医療関係での患者さんへの説明ツール、資料館・博物館などでの説明ツール、そして、建築や造園、土木等の設計ツールなど、今以上に幅広く使われるでしょう。しかし、基本的には「見えないものを見せる」という本質は変わりません。いかにリアルに、わかりやすく見せられるか、感じさせられるかが重要になります。そのポイントになるのはVRの目的や用途に合わせた見せ方や操作性です。
■目的や用途に合わせたオリジナルなVRコンテンツが求められる
VRは幅広く使われることで、対象相手も見せ方も多様になるでしょう。また、見る人が色や素材、形などを自由に変える参加型の機能、数量や説明文書等を表示する解説機能等、VRの機能に対するニーズもますます高度化してくるでしょう。また、球面や3面スクリーン等、見せるためのハードもますます進化するでしょう。このような多様化、高度化に対応するためには、個々のVRの目的や用途に合わせたオリジナルなVRコンテンツの制作が必要になるでしょう。基本となるビューワソフトも今以上に他のソフトとのインターフェースが求められます。「手ずくりのVR」がキーではないでしょうか。
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